肉離れとは、筋肉が急激に伸ばされることで筋線維が部分的または完全に損傷するケガのことを指します。
主にふくらはぎ（腓腹筋）や太ももの裏（ハムストリング）、太ももの前（大腿四頭筋）に多く見られます。

スポーツや日常生活の動作で突然起こる「肉離れ」。特に運動中に起こりやすく、適切な処置をしないと長引くこともあります。

肉離れの原因

• 急な動き（ダッシュ・ジャンプ・急なストップなど）
• 筋肉の疲労（長時間の運動後や準備不足）
• 柔軟性の低下（ストレッチ不足や加齢による影響）
• 筋力のアンバランス（特定の筋肉ばかりを使っている）
• 寒冷環境（筋肉が冷えて硬くなりやすい）

特に、ウォーミングアップ不足や運動不足の人が急に激しい運動をすると、肉離れを起こしやすくなります。

肉離れの症状

• 突然の鋭い痛み（「ブチッ」とした感覚を伴うことも）
• 腫れや内出血（筋肉の損傷が大きいほど目立つ）
• 痛みで歩行困難（特に重度の場合）
• 患部を押すと強い痛みがある

軽度であれば少しの違和感や軽い痛みで済みますが、重度の場合は歩行が難しくなるほどの強い痛みが伴います。

肉離れの施術方法

肉離れを早く回復させるためには、適切な処置が重要です。

応急処置

発生直後は「RICE処置」を行いましょう。

R（Rest：安静） → 無理に動かさず、負担をかけない
I（Ice：冷却） → 氷で15〜20分冷やし、炎症を抑える
C（Compression：圧迫） → テーピングや包帯で軽く圧迫し腫れを抑える
E（Elevation：挙上） → 心臓より高く上げて血流をコントロール

注意

• ・強くマッサージすると悪化する可能性があるのでNG！
• ・温めるのは48時間以上経ってから！

回復期のケア

• ・温熱療法（血流を促進し回復を早める）
• ・ストレッチ・軽いリハビリ（徐々に可動域を広げる）
• ・筋力トレーニング（再発防止のために鍛える）

整骨院では、手技療法やテーピング、電気施術などを組み合わせて早期回復をサポートします。

肉離れの予防法

肉離れを防ぐためには、日頃のケアが大切です！

• 運動前のウォーミングアップ（筋肉を温めて柔軟性をUP）
• 運動後のストレッチ（疲労を残さないようにする）
• バランスの良い筋力トレーニング（特定の筋肉に負担をかけない）
• 適切な栄養補給（タンパク質やビタミンを意識）
• 寒い時期はしっかり防寒（筋肉が冷えるとリスクが上がる）

特にスポーツをする方は、ウォーミングアップとクールダウンを意識するだけでも肉離れのリスクを大きく減らせます！

肉離れはスポーツをする人に多いケガですが、日常生活でも起こることがあります。
発症直後の対応を間違えると、治りが遅くなることも…。
もし痛みが続く場合は、無理せず専門家に相談するのが大切です。

当院では、肉離れの施術だけでなく、再発防止のための筋力トレーニングやストレッチ指導も行っています。
「なかなか治らない」「何度も繰り返してしまう」とお悩みの方は、ぜひご相談ください！