急性疼痛に頸椎や肩甲骨の運動性が制限された状態をいう
発生の多くは長時間不自然な姿勢をとったり、寒冷にさらされたり、疲労したときなどに不用意に首をひねったり、肩甲骨を動かしたりしたときに起こる一過性の筋痛であるが、頸椎の退行性変化を基盤として起こる場合や炎症性の疼痛による場合もある。
また、寝ている時に起こる事が多いが、不意に呼ばれて振り向いたり、車の左右確認でも発生します。
頸椎の運動制限はあらゆる方向にみられます。可動域制限がある中で首を動かすと痛みが増強します。首の捻転や側屈が制限されることが多くなります。疼痛は僧帽筋、菱形筋、胸鎖乳突筋、肩甲上神経部などにみられ、これらの圧痛部に小指頭大のしこりを触れることもあります。さらに頸部から両側肩甲間部にまで疼痛が放散することも少なくない。
圧痛部位を冷やしたり、逆に温熱を加え手技療法、理学療法を行う。また牽引療法や軽い頸部・肩甲帯の運動も有効なことが多い。
矯正する事で予防ができる。
比較的良好であり、数日から数週間で全快するが、ときには数カ月も疼痛状態が続くこともある。
頸椎椎間板ヘルニア、リンパ性斜頸、悪性腫瘍の頸椎転移などとの鑑別が必要。